事務職は人気の高い職種です。
実際私も事務職になる時は、経験者を優遇することや、事務職を目指していた当時は無資格だったこと、新婚だったこともあり、かなり転職に苦労しました。
そうしてやっと事務職に就くことができましたが、ほぼベースアップが見込めない仕事でした。
今回は事務職の給料が上がらない理由3つと、1年半で年収を150万円ほど上げることができた私が実際に行った対策をご紹介します。
年収を上げたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
事務職の給料が上がらない理由3つ
事務職の給料が上がらない原因は次の3つが考えられます。
単純作業が多いから
基本的には、一度やり方を教えてもらえれば誰でもできるような作業が多いです。
・来客対応
・電話対応
・郵便書類の発送
・書類の作成
・休憩室の掃除等
また空いた時間には、他の部署から頼まれた書類作成や雑務を行っていくので、責任の重さは比較的物が小さいものがほとんどです。
単純作業は仕事の責任が小さいため、その分給料も少なくなります。
また、就業時間内に終わるように、自分でペースを決めて仕事を進めていけるので、残業は他の部署に比べて少なく、就業時間の中で対応できることがほとんどです。
なので残業代も少なくなりがちでした。
専門性が低くてスキルが評価されないから
事務職はパソコンが使えれば資格がなくてもできます。
今は、エクセルやワードを使える人が多くいます。
もし操作に不安な人でも、仕事に使う機能は決まってくるので、一度学習すれば誰でも使えるようになります。
つまりそこまで高い技術が求められない=専門性の低い仕事がほとんどです。
「あの人にしか頼めない」というスキルが必要になる仕事がほぼ無いため、給料も上がりづらかったです。
営業のように直接利益に関与しないから
営業は明確な数字を出すことで、評価対象になり、給料も左右されますが、事務は会社の利益に直接繋がる仕事ではありません。
よって、大きく評価される機会は少なく、ベースアップのペースはかなり遅いです。
営業の仕事が円滑に進むように、頼まれたことを随時行ったり、機転をきかせるといった縁の下の力持ちの要素が強いです。
利益に直接つながっていれば、「成果に見合った分け前を渡そう」となりますが、事務職はそうならないのが現実です。
事務職の給料は本当に安い?平均年収を見てみる
「事務職の給料が低いのは本当なのか。」
私の体験談だけでは客観性がないので、まずはデータを参照してみます。
こちらを見ると、事務/アシスタント系の平均年収は334万円でした。
女性の場合、318万円となっています。
11個の職種の中で、残念ながら下から2番目という結果でした。
あれだけ大変な仕事なのにこの年収は割りに合わないと感じます。
他のサイトを参考にしてみてみると
一般事務の仕事の平均時給は派遣社員で約1,356円。アルバイト・パートでは985円程度の相場になっているようです。
また、正社員の平均年収は約302万円で月給換算すると25万円、初任給は19万円程度が相場のようです。
求人ボックス:一般事務の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
ほぼ同じようなデータとなっています。
元事務職の私が年収を上げるために行ったこと
私は事務職の頃よりも、今では年収150万円ほど多くお給料を頂いています。
1年半で150万円年収を上げた私が行ったことは次の2つです。
事務系の専門職へと転職する
事務系の専門職で私が選んだのは経理事務です。
当時私の友人が経理の仕事をしており
というアドバイスをもらったことをきっかけに経理事務への転職を考え始めました。
事務系の専門職としては他にも
・貿易事務
・宅建事務
・裁判所事務官
・秘書
などが挙げられます。
また、人事、労務、総務といった職種も事務系と言えます。
しかし、専門職に就くには、経験と資格が必要でした。
私の場合、簿記3級であれば比較的チャレンジしやすいため、転職活動前に取得しました。
実務経験がなかったので、正社員採用よりは窓口が広い、パートや契約社員の条件で求人探しを始めました。
そこで正社員登用があるパートから始める建設業の経理総務事務の求人と出会い、応募することに決めました。
簿記3級を独学で取ったということと、異業種への転職でしたが建設業への熱意とやる気の全てをぶつけた結果、採用通知をもらいました。
資格を取ってスキルを高める
私がステップアップするために行ったことは次の2つの資格の取得です。
・簿記2級
・建設経理士2級
経理事務になった後、ダブルライセンスを目指して専門性を高めることにしました。
結果、やる気が認められて見事正社員になることができました。
また2つの資格を取ったことで、資格手当とベースアップがすぐに約束されました。
任される仕事の範囲も徐々に広がり、ダブルライセンスとの相乗効果で結果年収が150万もアップしました。
一般事務ではこのようなベースアップは見込めませんでしたが、経理において資格とスキルはベースアップに左右します。
簿記資格を取るならスタディングが安くて合格率も高いのでおススメです。
>>>【2022最新合格率】スタディングの簿記講座では合格できない?ガチ調査した
年収の上がらない職場で疲弊したくない人へ
経理といっても求人によって待遇は様々です。
・年間休日が少ない
・年収が上がりずらい
・残業が多い環境
こうした求人をつかまされない為にも、情報収集と、応募求人の選定には気を付けましょう。
特に、未経験でも経理に応募できる求人は少ないので、転職で手を抜いて後で後悔すると取り返しがつきません。
扱っている求人数が少ない転職エージェントだと、良くない求人を担当者に紹介された時に、「他に選択肢がないから」という理由で就職先を決めてしまいがちです。
沢山の求人数に触れることができる転職のプラットホームを活用しましょう。
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なぜ未経験でも応募できる経理求人が少ないのか
一般に未経験から経理になるのはむずかしいと言われています。
・未経験だと即戦力になれない
・そもそも求人の数が少ない
・お金を管理する責任重大な仕事だから
・経理の人は長くいる傾向が強い
ですが、誰でも最初は未経験から経理のキャリアに進みます。
なので、求人数の少なさをカバーするためにも複数のサイトに登録して情報を集めるところから始めます。
特にリクルートエージェントへの登録はかならずしておきましょう。
・求人数
・転職支援実績
・エージェントの人数
これらが単純に最も多い転職プラットフォームがリクルートエージェントです。
未経験から経理になれる求人も100件以上あり、登録しておくと後々の転職で役立ちます。
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まずはいろんな未経験可の経理求人を見てみよう
未経験可の経理の求人にもそれぞれ特徴があります。
・年収や休日数、福利厚生
・経験できる仕事内容
・場所やリモート可かどうか
年収が高くて未経験可の経理求人
残業の少ない未経験可の経理求人
在宅勤務可で未経験から入れる経理求人
職種にとらわれすぎずに、いろんな求人から理想の職場を探してみるのが転職の第一歩です。
まとめ:事務職からでも逆転はできる
今後は子育てもしたい、年金問題等、長い人生を考えてベースアップが見込める仕事に就きました。
事務職時代では、評価される機会が少なく、ベースアップはほぼ見込めませんでしたが、専門職へ転職したことにより、大きく年収を伸ばすことができました。
資格も持つと会社からの信頼も、できる仕事の範囲も増え、事務職とは違ったやりがいに繋がります。
資格と経験を一度持ってしまえば、また違う会社で働いたり、今後の自分の強みとなるので、どんな不利な状況にあってもチャレンジすることが大切だと思います。
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