
こんな質問にお答えします。
今回は未経験から経理の採用でアピールできるエクセルスキルと実務で通用するエクセルスキルをご紹介します。


というのも、採用担当者にはエクセルが不得意な人もいます。
また経理実務で本当に使うエクセルスキルを分かっていない場合も多いです。
なので採用担当者にエクセルが使えることをアピールできるスキルと、実際で通用するエクセルスキルは少し違ってきます。
それぞれのエクセルスキルを紹介し、またどちらにも対応できるエクセル力を身に付けることができる無料学習教材についもご紹介していきます。
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そもそも経理ではエクセルを使うのか

かなり使います。
会社や担当によっても異なるかもしれませんが、筆者の場合は毎日使っています。
具体的にはこのような場面で使っています。
エクセルを使う場面
・請求書の費用按分
・入金データの売掛分などの算出
・収益データの分析
・業務マニュアルの作成や更新
・業務情報の記録
・諸々の印刷
などなど。


会計ソフトに仕訳を打ち込むのがメインの業務になりますが、そのサポートや不足分を補うためにエクセルを使うイメージです。
他にも封筒の宛名の印刷や、その日やった業務内容のメモ等、エクセルでできることは何でもやるという感じです。
エクセルは本当に便利です。
経理の採用担当者にアピールできるエクセルスキル

経理の採用担当者にアピールできるおすすめエクセルスキルはこの2つです
- VLOOKUP関数
- ピポットテーブル
この2つが誰でも知っているかつエクセルができることをアピールできるものになります。
VLOOKUP関数とは
VLOOKUP関数はデータから特定の値を抽出することができる関数です。
データを縦方向に検索し、検索条件に対応する値を取り出すことができます。
こちらの画像をご覧ください。

下の表データから、「顧客ID」を元に「日付」と「金額」を抽出しています。
画像一番上の部分を見ると、VLOOKUP関数が入力されていることがよく分かります。
こちらでさらに詳しく見てみましょう。

D4の部分の中身を表示しました。
青い部分が検索条件となる「顧客ID」。
赤い部分が検索範囲です。
隣の数字「3」は、検索範囲の右から何番目のデータを抽出するかという意味です。
日付の部分の関数はこんな感じです。

検索条件と検索範囲は「金額」と同じですが、その隣の数字が「2」になっています。
最後の「FALSE」は、検索条件である「顧客ID」と完全に一致したものを探すという意味です。
「0」と入力しても同じ意味になり、ここはひとまず気にせずどちらかを入力すればOKです。
ピポットテーブルとは
データを集計したり、そこから分析ができるのがピポットテーブルです。
先ほどの顧客データの「104」「105」を、それぞれ「102」「103」にしてピポットテーブルを適用したのがこちらです。

「顧客ID」のそれぞれの合計値がひと目で分かるようになりました。
また、合計ではなく平均を求めるように設定するとこうなります。

このように簡単に分析ができるのがピポットテーブルです。
採用担当者にアピールする方法
まず、職務経歴書などのPCスキル欄にこの2つを書くのが筆者のオススメです。
理由は簡単で、誰でも名前を聞いたことがある上に、ある程度レベルが高く、エクセルができる判断の指標になりやすいからです。

PCスキル記入欄は小さいので、長々と書くよりこの2つ+αくらいを記入する方が効果的でしょう。
もちろんマクロやパワークエリなどのより高度な技術を持っていれば話は変わりますが、エクセルに自信のない方はこれで大丈夫です。
次に面接ですが、実務経験か具体例があると強いです。

そこでVLOOKUP関数やピポットテーブルも少し使っていたので、その話をしました。
具体例がない方は、個人の家計簿を作ってみるなどして何か具体例を作るといいかもしれません。
具体例があるとなしでは説得力も変わってくるので、一ヶ月のお試しでもやってみることをおすすめします。
MOSについて
エクセルの実力を簡単に証明することができる資格が、マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト(MOS)です。
筆者は取得していませんが、これがあれば簡単にエクセルスキルを証明できるので人気資格となっています。
経理の実務で通用するエクセルスキル

筆者の経験から、次のようなエクセル知識やスキルがあると実務で通用します。
実務で重宝するエクセルスキル
・印刷関連
・フィルター
・SUBTOTAL関数
・SUMIFS関数
・VLOOKUP関数
・条件付き書式
・表示形式
・絶対参照
などなど、筆者の業務でよく使うものを挙げました。
関数もありますが、関数以外の雑多なスキルがあるとエクセルがだいぶ使いこなせてきます。
雑多なスキルはエクセルスキルのアピールという面では説明が難しいです。
ですが実務ではだいぶ活躍してくれるので時間がある時に習得しておきましょう。
エクセルが無料で学べる教材と学習法

上記のエクセルスキルがまるっと身に付き、しかも無料の教材がこちらです。
エクセル独習用教材
筆者はこちらでエクセルスキルを習得しました。


なにせ量が甚大です。
ですがこのサイト、エクセル初心者から高度なVBA等を勉強したい人まで、誰でも使えるのが特徴です。
このサイトの特徴はこちら。
- エクセルを触りながら学習できる
- 印刷方法などの細かい点までわかる
- なにより無料
エクセル初心者のこのサイトの使い方はこんな感じがおすすめです。
- 「Excel 初級」を開く
- ダウンロードしてググりながら解く
- 解答後は答えを見ながら復習する
- 中級編は「VLOOKUP」と「ピポットテーブル」だけやる
これで十分実務で通用しました。
最初の方は簡単ですので、ある程度エクセルスキルがある方は飛ばしてかまいません。
できない点や不安な点を復習するのにも優秀な教材です。
関数ちゃんBLOG
こちらはエクセルを習得するというより、楽しむがメインのブログです。
エクセルの関数が擬人化して登場し、物語を読むように引き込まれます。


こちらではExcelを習得するというより、Excelをある程度覚えて成長に行き詰まりを感じてきたときに読むのがいいでしょう。
ふと思い出して手当たり次第に記事読むと、意外な収穫があったりするのでおススメです。
まとめ:エクセルができると経理への採用が近づく

まとめるとこうなります。
まとめ
- 経理ではエクセルをかなり使う
- 採用でアピールできるスキルは実務と少し違う
- MOSがあればいいかも
- 無料教材でもすぐ実務レベルに届く
このようになります。
エクセルのスキルは圧倒的なものがない限り経理採用への決定打には欠けます。
ですが、エクセルができないと教育コストさらにかかるので、採用の際に落とされる要因になりかねません。

さらに先ほど紹介したサイトの初級編を一周できれば実務で十分通用します。
経理といってもエクセル力のない人もおり、そこまで高度な技術が求められる訳ではないご安心ください。
こちらで経理への適性や経理のやりがいについても解説しているので、ついでにご覧いただけると嬉しいです。
【適性検査】経理の仕事に向いている?8つの性格と特徴で決まる!
【経理のやりがい5つ】実際に経理になって感じる経理のやりがいは?
では。