
こんな質問にお答えします。
早速結論ですが、経理の残業時間を判断するのは難しいです。


経理の残業時間を調査するのが難しい理由は下記になります。
- データがそもそも少ない、信憑性が不明
- 経理と一口に言っても様々な仕事内容がある
- 経理の定義(仕事領域)がデータによって違う可能性
- 経理には繁忙期と閑散期がある
ざっとここらへんが理由になります。
まず有効なデータがそもそも少なく、経理の残業時間を割り出すことは困難でした。
また、経理と一口に言っても様々な業務内容が存在しており、それらをひとまとまりに捉えて良いのかという問題もあります。

厳密性を追求すればキリがないので、諦めました。
とはいえ参考になるデータもあるので、そちらをご紹介したり、経理ならではの残業事情やブラック経理な会社の特徴なども考察しました。
【デメリット5つ】スタディングの口コミ・評判は悪い?ガチ調査してみた
経理の残業時間はこんなかんじ

経理の一か月あたりの平均残業時間や、一日当たりの残業時間を独自に調査してみました。
経理の一ヶ月あたりの平均残業時間はこちら
経理/財務/税務/会計 24.1時間
経理/財務事務アシスタント 13.2時間
引用: doda
基本的に経理は残業が少なめで、月平均20時間から30時間程度と言われています。
引用:PASONA
こんなかんじでした。


いろいろと情報収集につとめましたが、いい感じのデータが無かったです。
経理の残業時間をTwitterで調査してみた
経理の残業の実態を調査してみるためにもTwitterで調査してみた結果300名ほどからご回答していただけました。
その結果がこちら。
経理の皆さんの1日の残業時間はどのくらいですか?1ヶ月での平均で教えて下さい。過去経理で働いてた頃の数字でも構いません。
今回は事業経理のみで、会計事務所や税理士事務所はなしにします。
経理でない方は適切な数字が24時間後に出るのでその時ご確認ください。ご協力お願いします!
— パンケイ@経理 (@pankei_keiri) July 21, 2021
要約するとこのようになります。
経理職の1日当たりの残業時間
・約40%が残業ほぼない
・60%ほどが残業1時間未満
・20%ほどが残業3時間をこえる


職場によって残業の様態が大きく異なることが判明しました。
ただしTwitterでの調査なので、情報の信憑性や確かさには不十分な点が多いです。
あくまで一つの参考としてお受け取りください。
経理職には繁忙期と閑散期があるという話

経理には繁忙期と閑散期があります。
残業の多くは繁忙期に集中し、逆に閑散期はやることが少ないといった特徴があります。
繁忙期は年単位と月単位で見ることができるので、それぞれ解説します。
経理の年単位での繁忙期
経理では次の時期が忙しい時期となります。
決算期
決算とは、一年間の企業の活動をまとめて、利益と損失を決算書に確定させることを言います。
そのまとめる期間のことを決算期といい、経理が最も忙しくなる時期でもあります。
年末調整期
年末調整とは、毎月引き落としている所得税と実際の所得税を比較して、その差額を算出する業務を指します。
差額の分だけ、還付や追加徴収を行い、最終的な金額を確定させます。
経理の月単位での繁忙期
月単位でみると次の時期が忙しくなります。
月末月初
月末月初は入出金がかなり多くなります。
また、月間の売上や経費を確定させたり、そのほかにも減価償却や予算の作成などなど、とにかく業務が多いのが特徴です。
締め日
締め日とは、区切りの日になります。
取引先によって締め日があり、それぞれ異なります。
締め日以降に請求書を発行したりするため、通常より業務が多くなります。
給与計算期(総務)
これは総務の仕事ですが、中小企業の経理は総務を兼任すると携わる可能性もあります。
従業員の給与を計算し、源泉税や住民税の天引きも行い、最終的な金額を振り込むまで担当します。
今回は筆者の業務で主な忙しい時期を挙げましたが、職場や部署、立場に寄っても違ってくると思います。
経理の残業時間が多い会社の特徴7つ

残業の多い会社+経理の特徴という点に焦点を当て、残業時間の多いと思われる会社の特徴を7つ考察してみました。
- 経理部員が少ない中小企業
- 利益が少なく予算が少ない会社
- 総務と経理が独立していない
- 事業スタートしたてのベンチャー企業
- 業務改善が進まない旧体質の企業
- 需要が減っている分野の企業
- 急成長している企業
ざっとこんな感じだと思います。
経理は利益を産み出さない職種なので、予算を割り当てられず経費削減のやり玉に挙げられやすいのが特徴です。
ではどんな会社ならホワイトだったり、良い環境で働けるのか。
新卒で入社した会社は予算気にせずシステム改善し放題だったので、環境に恵まれてたと思います笑
— ルクてま (@ruku_tema) August 17, 2021
例えばルクてまさんは予算を気にする必要のないような会社に入社した結果、システム改善等自由に業務改善ができていたとのことです。
予算がある程度自由だと、その分業務改善等で無駄な仕事を減らすことができる余裕ができます。
管理部門にも十分な資金を割り当てることができ、経理の人数も一定数いる安定した企業を選ぶのが理想の選択だと思います。
まとめ:経理職にホワイトな未来はあるのか

まとめるとこうなります。
本記事のまとめ
- 経理の残業時間のデータは少ない
- 経理の残業時間は一ヶ月あたり30時間未満
- まったく残業しない経理部員もいる
- 経理には繁忙期と閑散期がある
- 経理の残業時間が多い会社の特徴は7つほど
筆者は中小企業の経理で、残業時間は一ヶ月で10時間未満です。
ですが特にここ最近は、かなりタイトなスケジュールになっています。
8月はお盆などで休みが多いので、こうした休みの多い月は嬉しさ半面、忙しさ倍増で大変です。
とはいえ弊社において、経理は他部署と比べて残業時間が少ないです。


個人のスキルでどんどん業務改善できる世界でもありますし、経験を積んで専門性を高めればどんどん会社を選べる側になることができます。
こちらではそんな経理の適性を判断できる記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【適性検査】経理の仕事に向いている?8つの性格と特徴で決まる!