
パンケイ
ということで、今回は未経験から外資系企業の経理になった、現CFOのずーぱんさんにインタビューをしてみました。
この記事を書いた人
パンケイ
・現役経理
・高卒元派遣社員
・簿記1級スタディング受講生
保有資格:簿記3級、簿記2級
現在外資系企業においてCFOとして活躍されているずーぱんさんの登場です。
未経験から経理時代の話に加え、外資系企業や英語についてもタメになるお話をお聞きできました。

パンケイ
現外資企業CFOのこれまでの経歴

現在までの経歴をざっくりと教えて頂けますでしょうか?
- 大学で2留し、在学中に留学、卒業までに8年。
- 新卒で日本の自動車部品メーカーに就職。企画部所属。
- 初転職:企画部での予算担当経験を活かし、外資系の医療機器メーカーの経理部に予算管理担当者として入社。会計知識ゼロ。
- 2回目の転職:経理責任者として外資系アパレルメーカーへの転職。
- 3回目の転職:外資系医薬品メーカー。FP&Aの責任者として転職。
- 4回目の転職:再び外資系医薬品メーカー。は経理・財務全ての責任者としての転職。
転職経験豊富で聞きたいことが山々なのですが、今回は未経験から経理になった話と外資系企業での英語に絞って聞いてみました。
未経験から外資経理への転職

もともと企画部出身とのことですが、経理になろうと思った理由は何でしょうか?

パンケイ
数字を扱う部署は嫌だったのですが、新卒で有無を言わさず配属されたのが企画部でした。企画部で予算をやっていた関係で、最初の転職では経理部案件が多かったです。それが経理になった理由です。
経理を目指したというより、経験した業務内容を武器に将来性の高い会社に行こうとした時に経理系の求人と合致したということなのですね。

パンケイ
はい。希望したというよりは、その方が受かりやすかったからです。最初の転職はメインの目的が「もっと将来性のある会社に行くこと」だったため、それを優先しました。
転職市場の需要に答える形で将来性の高い企業を目指したということでした。
次に未経験から外資系企業への転職を成功させたずーぱんさんのスキルや経験について話を聞いてみます。
未経験から経理への転職で武器になったスキルや経験はなんでしょうか?

パンケイ
英語と前向きなロジカルシンキングだと思います。外資系に行ったので英語はわかりやすいですが、前向きに「何でもやります」という姿勢を見せつつ、質問に対して回答とその理由を説明したのが良かったのではないかと思います。
前向きなロジカルシンキング!予算の管理経験は、経理部の予算担当ポジションをゲットするのに役立ったという感じでしょうか?

パンケイ
英語とロジカルシンキング、そして予算の管理経験が外資系企業の経理に未経験からなれたポイントとのこと。
英語の部分について今度はもう少し深ぼって聞いていきます。
外資企業における英語の話

英語についてもう少し深ぼりたいのですが、外資企業に必要とされる英語力はどれくらいでしょうか。

パンケイ
外資といってもどのポジションかによって求められるものが異なります。ポジションによってはほとんど英語力はいらないということも十分にあり得ます。
外資といっても様々なのですね。経理系のポジションではどうでしょうか。

パンケイ
会計・税務あたりは比較的英語は不要、予算管理は英語力を求められる傾向があると思います。

パンケイ
外資系で英語を使う場面としては、下記の3つが主なものになり、①と②は英会話、③は読み書きが中心になります。
- 社長などエライ人が外国人である場合に、報告などをする
- 本国との電話会議
- 本国とのメールやり取り
すごくわかりやすいです。今度は外資企業での採用において必要とされる英語力についてもお伺いしたいのですが、どれくらい英語力があればいいのでしょうか。

パンケイ
割とジュニア(役職なし)なポジションの場合。
英語のメールの読み書きができれば大丈夫かと思います。今までの経験から、人によってTOEICなどの点数はかなり違うので難しいですが、おそらく平均は500から600くらいかと思います。TOEICがないと採用されないということはないと思います。それまでの経験を含めて英語メールのやり取りに問題がないと判断されれば採用ラインはクリアです。
ジュニアの場合、思っていたよりかは英語力が求められていない印象です。

パンケイ
続いてマネージャー以上(イメージは主任よりちょい上、課長までいかないくらいのことが多い)の場合は、メールに加えて、エライ人や本国と直接会話することが日常的にありますので、英会話の力を求められます。採用されるためには英語面接も通過する必要があるので、自分の仕事を英語で説明できるくらいの英会話力が求められます。ただ、流暢である必要はなく、ゆっくり話せばできる、というレベルでも十分です。何を言っていいのか分からない、言葉に詰まって黙ってしまうというレベルでなければ問題ないかと。
マネージャー以上からは一定の英会話力があるかどうかを採用で判断されるのですね。外資での実務で求められる英語力はどのような感じでしょうか。

パンケイ
外資系に転職する際には入社日から明確に仕事が待っていますので、採用されるためには実務に耐えうる英語力があると判断される必要があります。そういう意味で、採用されるのに必要なレベルと実務レベルはあまり変わらないかと思います。

パンケイ
今までの経験から言えば、「外資系に必要な英語力」のイメージは一般的に高くなり過ぎてると思います。端的に言えば、外資系にも英語を話せない人はたくさんいますし、メールの解釈を間違っている人や、話せると本人は思ってるけど全然伝わってない人もいます。
そんな方もいらっしゃるのですね。それはそれで自信家でうらやましい気もします。

パンケイ
はい。ウソはダメですが、採用面接ではある程度実力を盛って、入ってから実務でレベルを上げていく、というのでも全然大丈夫かと思います。
外資で求められる英語力のイメージがだいぶクリアになりました。

パンケイ
ポジションによっては、英語力が低くても外資系企業に入社することは可能だということが分かりました。
とはいえ英語力も重要。ずーぱんさんがどうやって英語力を身に付けたのかについても聞いてみます。
ずーぱんさんはどうやって英語をマスターしたのでしょうか。

パンケイ
英語は大学受験の時に読み書きを勉強しました。数学や理科はダメなんですが、英語だけは得意でした。しかし英会話スキルは全くありませんでした。22歳の時に日本の大学からアメリカの大学に転学し、そこから5年間アメリカに住んで学生をやりました。その間に死ぬほど英語そのものと大学の授業をしてマスターした感じです。
5年間というのは驚きです。さらに英語で学問をされたということで、高度な英語力があることをうかがい知れます。

パンケイ
ずーぱんさんはかなり英語が得意であることが分かりました。
経理マンが英語を学ぶことについて

ずーぱんさんが思う経理が英語を学ぶメリットについて教えていただきたいです。

パンケイ
- 転職の幅が広がる(外資系、グローバル企業など)
- IFRS、US GAAPなど原文のまま理解できる
- 希少性が上がるので、転職の際に年収を上げやすい
夢がありますね。ちなみにですが、英語ができる経理マンはモテるのでしょうか?

パンケイ
モテます!と言いたいところですが、一般的に言っても、過去の英語できる経理仲間見ても、モテる人って僕以外見たことないです!

パンケイ
経理マンが英語を学ぶのはメリットだらけですが、モテるかどうかは本人次第だそうです。
まとめ:ずーぱんさんからもっと経理の話を聞きたい

では最後に、ずーぱんさんは経理になってよかったと思っていますか?

パンケイ
間違いないです!天職じゃないかと思ってます。生まれ変わってもサラリーマンやるなら経理やります!
そんなずーぱんさん、経理の経理による経理のための会員系サイト「けいりー」を立ち上げています。
- 未経験から経理職を目指す方
- 経理職でキャリアアップしたい方
そんな方に参考となる本格的な情報に触れることができる会員制サイト「けいりー」がこちらです。
- 転職経験4回の現役CFOに直接ZOOMで相談できる
- 転職エージェントの上手な使い方が分かる動画が見れる
- 意欲高い他の経理の方と情報交換もできる
こんな環境が他にあるとは思えないのでみなさんもぜひどうぞ。
ぼくは他にも経理の適性判断材料として参考となる記事も書いているので、ぜひご覧ください。
【適性検査】経理の仕事に向いている?8つの性格と特徴で決まる!