こんな疑問にお答えします。
未経験から経理を目指す方が面接でよく聞かれる質問をまとめてみました。
未経験者は面接までたどり着く事がまず困難なので、貴重な面接機会はできるだけ万全に挑みたいです。
実際に聞かれた質問やその質問の意図まで現役経理マンである筆者が解説していきます。
未経験から経理面接での質問集
経理の求人で、大学中退した社会人経験のない筆者が聞かれた質問はこちらです。
経理の面接で筆者が実際に聞かれた質問
経理面接の質問①
経理になろうと思った理由をお聞かせください。
ド定番の質問で、十中八九聞かれると思っていいでしょう。
未経験から経理を目指す方は、まずこの点を自己分析する必要があります。
質問意図としては動機と目的のチェックです。
面接官が経理担当者でもある場合は、経理のキャリアに感心があることも多いでしょう。
担当者の関心からも深ぼって質問される可能性があります。
- 数ある職種の中から経理を選んだ理由
- 論理的な受け答えができるかどうか
ここを意識して、質問に対し正確に受け答えできれば問題ありません。
自身が経理を志望するに至ったストーリーをしっかりと伝えましょう。
経理面接の質問②
なぜ大学を中退したのですか?
大学ドロッパーには避けがたい質問です。
中退に限らず、経歴にキズがある人はその点を突かれる可能性が高いです。
単純に目立つから質問されているくらいに受け取りましょう。
- 理由をおおむね正直に話す
- 今後の展望の話へと自然につなげる
馬鹿正直にすべて話すことが求められているわけではありません。
ヤバい理由がある方はその点をピンポイントで聞かれているわけではないのです。
理由とできれば今後の展望へと筋立てて説明できれば大丈夫です。
経理面接の質問③
保有している資格やスキルがあればお聞かせください。
実務に通用する知識やスキルがあるかどうかを尋ねる質問です。
未経験だけど経理の実務で使える人材かどうかを判断されている場面だと考えましょう。
主に有効な資格やスキルは下記です。
- 簿記資格
- Excelスキル、MOS
- その他パソコンスキル・資格
簿記資格であれば、最も知名度の高い日商簿記がオススメです。
簿記2級まであればベストですが、簿記3級でも有効です。
Excelに関してはこちらの記事をご覧ください。
【Excel編】経理の採用突破&実務で通用!エクセルスキルと勉強法
上記2つで十分ですが、経理は常にパソコンに触れる仕事なのでパソコンに詳しい人が好まれます。
英語を使う場面のある仕事であれば、英語スキルや資格保持者が優遇されるでしょう。
実務経験等があればそれらを交えて回答できると評価が高まります。
経理面接の質問④
Excelはどの程度扱えますか?
先ほどと少しかぶりますが、Excelは多くの経理部員がほぼ毎日使うツールです。
こちらに関しても先ほどのExcel記事に詳細を書いてありますのでご参考にしてください。
経理面接の質問⑤
弊社の経理では総務の仕事や事務作業もありますが大丈夫ですか?
中小企業で経理を行う場合、総務や事務作業も同時に行う求人の割合が高くなります。
未経験可能な求人であればなおさらその割合は高いでしょう。
筆者の場合、求人には「経理」とだけあり、面接で直接このように言われました。
事務作業や総務の仕事より、経理の方が人気で専門性の高い人材が集まるのでしょう。
筆者はこのパターンで就職しましたが、実際仕事の分量としては経理の仕事が8割ほどです。
経理総務でもOKという方は同意しましょう。
経理面接の質問⑥
今からでも大学に戻ることはできないのですか?
これは質問というより、コミュニケーション能力を確かめている場面です。
面接相手にもよりますが、雑談を多くする人もいるでしょう。
雑談とはいえ面接の場でもあることは意識しておきましょう。
経理面接の質問⑦
経理として今後どのようにステップアップしていきたいですか?
よく聞かれるとされる質問で、実はこの質問には隠しトラップがあります。
質問の意図としては「この人は会社で長く働いてくれる人材かどうか」を判断することです。
ではステップアップやキャリアアップの話をされるとどう答えてしまうのか。
- 専門性を高めていきたい
- より多くの業務を経験していきたい
などなど。前向きで理想のキャリアビジョンを語ってしまいがちです。
これらがNGではないですし、キャリアアップしたい多くの人が思う率直な意見でしょう。
ですがこれらの解答からは、すぐに会社をやめてしまいそうという印象を与えてしまう恐れがあります。
- 社内でどういうキャリアを築いていきたいか
- 会社で働きながらどうやって貢献していきたいか
企業は長く働いて活躍してくれる人材を求めています。
なので前向きで素直な意見でも、応募企業の中でどうステップアップしていきたいかに焦点をあてましょう。
他に聞かれた定番の質問は下記です。
経理面接の質問・その他
・自己紹介をお願いします。
・長所と短所を教えてください。
・何か質問はありますか?
最後の質問は、いわゆる逆質問です。
経理に関連する逆質問として有効なのはこれらです。
- 経理部の人数や規模について聞く
- 会社の事業に関すること
- 社長や社内の人物に関連する質問
会社や事業に関心があると思わせましょう。
会計ソフトや実務の会計に関する知識がある場合は、そうしたことを質問するのもありでしょう。
経理の面接でよく聞かれると言われる質問
他に筆者が実際に聞かれてはないが、よく聞かれるとされる質問がこちらです。
経理面接質問
弊社を志望した理由についてお聞かせください。
会社に興味関心があるか人材かどうかを判断されます。
経理面接質問
前職ではどのような業務を担当していましたか?
募集されている求人枠で活きる経験があるかどうか見られます。
その他、有名どころとしての質問は下記です。
経理面接質問
・前職(現職)を退職する理由
・転職の軸があればお聞かせください。
・今まで仕事で苦労した経験やエピソードがあればお聞かせください。
それぞれ回答できるように備えておくと、面接も有利に進むでしょう。
未経験者が経理の面接で武器となる強み
未経験から経理を目指す場合、どうしても面接までたどり着ける可能性が経理経験者より低くなります。
なので貴重な面接機会を活かすことは何より重要です。
さて、経理未経験でも面接を受けさせてくれる求人はなんでしょうか。
もちろん即戦力を求める求人の面接にたどり着ける場合もあります。
また即戦力であればあるほど企業側も喜びます。
ただ、すべての求人の目的が即戦力の補充ではないです。
- IT系の知識に強みがある人
- コミュニケーション能力が高く部署間の折衝が得意な人
- 英語必須の業務が出来る人
- 若くて長く会社に貢献してくれる人
こうした人材を求める経理の求人もあります。
その求人の目的と自身の強みが合致すると、とても有利に立ち回れます。
ただし自身の強みは自己分析で分かるので、見つかれば何より武器になります。
人によっては簿記などの会計知識より武器になることは、筆者が当記事でインタビューした先輩が証明してくれています。
筆者自身、若さが一番の強みだったと今は感じます。
面接質問以外の採用対策もしよう
面接は面接官との受け答えの内容がすべてではありません。
- 清潔感などの身だしなみ
- 履歴書や職務経歴書
- 職歴や学歴などの経歴
すべてを完璧にする必要はありません。
まとめ:質問への解答を準備して面接に挑もう
まとめるとこうなります。
本記事のまとめ
- 経理未経験者は面接機会が貴重
- 筆者自身が聞かれた質問集
- よく聞かれるとされる質問集
- 未経験者は会計スキル以外が一番の強み
- 面接以外の採用対策もしよう
未経験者は応募段階で落とされることが多く、面接機会は貴重です。
筆者自身、経理派遣へ何十社と応募し続けましたが、面接へは一つもたどり着けませんでした。
こんなに未経験に厳しい職種だとは思っていませんでした。
質問対策は本当に大切です。
万全な準備をして、経理ポジションを掴み取りましょう。
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