こんな疑問にお答えします。
いきなりですが筆者が経理で大変だと感じる点は以下の4つです。
・経理で求められる知識が難しい
・仕事でミスが許されず締め切りに追われる
・経理は他部署との連携や調整に苦労する
・一定のパソコンスキルが求められる
ぱっと浮かぶものや、つまずきポイントを掘り下げるとこの4つになりました。
今回は経理の実務でむずかしい所の解説や対策方法まであります。
筆者自身まだまだ未熟ですが、それでも意識的な対策のおかげで順調に経理としてやっていけています。
では早速4つの解説から入ります。
経理になって大変と感じること4選
つきつめるとこの4つのどこかに理由があるというものを挙げてみました。
一般の経理部員である筆者が難しいとつまずく点です。
①経理で求められる知識が難しい
やはり知識の難しさは大きな壁です。
なんなら簿記3級の知識だけでもなんとかなる業務が大半です。
難しいのは以下のようなポイント。
- 会社独自の会計ノウハウ
- 特殊なパターンの仕訳
- 昔からの慣例に沿ったやり方
- 税金が絡んだ部分の知識
これらは簿記2級までの知識は正直まったく役に立たないというのが感想です。
会社独自の会計ノウハウは、その会社独自のものなので当然誰もが初見になります。
昔からの慣例に沿ったやり方という点も同じで、通常とは少し違ったやり方をしている場合もあります。
経理が作る会計データは過去の会計データと比較したりして分析されます。
なので正式なやり方とは違うとしても、むやみやたらに変更すると比較が成り立たなくなるためそのままになってしまうと考えています。
あとは単純にめんどうなのでしょう。そんなものです。
特殊パターンの仕訳や税金が絡んだ範囲も簿記2級の知識ではほとんど補えないものが多いです。
②仕事でミスが許されず締め切りに追われる
数々の仕訳や計算、請求書の内訳を見たり入出金の確認。
それらの数字や情報を間違いなく会計ソフトやエクセルなどに入力していくのが経理です。
後ほど修正できるのなら問題ないです。
ですが最終的にはすべて正しくある必要があります。
数字を間違えるのは「不適切会計」とされ、慎重にミスなく仕事をする必要性が求められます。
10日締め、15日締め、20日締め、末締めなどの得意別先の請求関係。
税金の支払いや部長に求められるデータの提出期限。
総務経理だと給与計算やその支払いなどもあり、常に期限との戦いになります。
③経理は他部署との連携や調整に苦労する
筆者の場合、特に営業マンとのコンタクトは頻繁にあります。
筆者は中小企業の経理なのですが、毎日営業マンと話し合い経費の勘定科目を定めたりします。
また取引先からのお金の回収などについてもしばしば話し合います。
重要なことを端的に話す機会が多い、というのが筆者の実体験です。
営業だけではなくそのほかの部署とも会話をする機会があるため、部署間の調整を求められる場面も稀にあります。
こうした他部署の人には経理独自の用語を使わずに説明する必要があるので、そこでも苦労があります。
④一定のパソコンスキルが求められる
経理は常にパソコンに触る仕事です。
そんな毎日のお供であるパソコンのスキルがないと大変です。
筆者は一定のパソコンスキルに自負がありますが、タイピングに関しては周囲より劣っています。
実務に悪影響はありませんが、それでも仕事の速度ではやはり先輩方にかないません。
パソコンの操作スキルがそのまま仕事の速度や精度にもつながるのが経理です。
またエクセルも毎日のように使うので、必須のスキルとなってきます。
経理で苦労する4つの点の対策方法
ではどのような対策をとればいいのでしょうか。
それぞれについて考察していきます。
①の知識は経理の先輩から学ぼう!
簿記資格をとるとだいたいの知識の土台は作れます。
しかしそれだけだと通用しない部分は先輩から学ぶしか道がありません。
ネット上のどの情報よりもその会社の経理について詳しいのは経理の先輩です。
先輩からどんどん吸収していきましょう。
ココがポイント
経理の知識は先輩から吸収しよう。
②のミスや締め切りは徹底的な管理で解決
ここは筆者自身もっとも苦戦しているところです。
ミスは誰にでも起きるので、それを前提にした対策が必要です。
過去のデータをさかのぼったり、他のデータと照合してチェックすることでミスが見つかることもあります。
どの会社でもチェックノウハウはあると思うので、それを確実に行うことが一番です。
あとは過去のやり方をそのままマネするというのも手堅いやり方です。
パソコンや付箋で管理する人もいます。
好きなやり方でいいと思いますが、先延ばしせずにしっかりとこなしていくのが重要です。
筆者自身ここは本当に反省点が多いです。
ココがポイント
ミス前提の対策や先延ばしせずにタスクをこなそう。
③の連携や調整は根回しをしよう
ここは事前の根回しが必要な部分です。
誰にでも苦手な同僚がいると思いますが、割り切って自分の仕事のためと思って接するのもありだと思います。
そうした事前の根回しが他部署との連携のしやすさにつながるので、筆者も意識的に行っています。
ココがポイント
根回しで仕事をしやすい環境を作ろう。
④のPCスキルは慣れと自習で対策
パソコンスキルは実務でどんどん上達していきます。
実務で必要に迫られる時が一番成長できると実感しているので、不安な方もそこまで心配せずとも問題ないです。
なので経理になる前に事前にエクセルやタイピングの勉強をしました。
おかげで実務でそこまで苦労せずに経理としてやっていけています。
こちらでエクセルやタイピングのおすすめ勉強サイトなどを解説していますのでぜひご参考にしてください。
【Excel編】経理の採用突破&実務で通用!エクセルスキルと勉強法
【経理向け】タイピングゲーム7選!簡単にタイピングスピードを身に付ける
ココがポイント
慣れと自己学習でパソコンスキルを付けよう。
経理ではこれらに強い人材が好かれるという視点
経理では上記4つの点で苦労すると書きましたが、逆にここをクリアできる人材であれば企業からも求められるでしょう。
エクセルならMOS資格、簿記知識なら簿記資格を持つなどすれば評価の対象になります。
また事務経験でタスクをきっちりこなすノウハウがある方や、資料整理が得意な方も経理では好かれるでしょう。
経理の新人教育ではここらへんで苦労する方も多いのでしょう(筆者上司)。
その負担が少ない人だと思わせる事ができたら評価のプラスになると思います。
まとめ:経理は難しくて大変だけど達成感もある
まとめると、経理の難しいところはこの4つです。
経理の大変なところまとめ
- 経理で求められる知識が難しい
- 仕事でミスが許されず締め切りに追われる
- 経理は他部署との連携や調整に苦労する
- 一定のパソコンスキルが求められる
経理マンになるとここで苦労するのですが、逆にこれらを乗り越えると達成感もあります。
難しい仕事の分、やりがいにもつながることもあります。
最後にそんな経理職への適性を判断するのに参考になればうれしい記事もありますのでぜひご覧ください。
【適性検査】経理の仕事に向いている?8つの性格と特徴で決まる!