すごい派、すごくない派の理由を3つずつご紹介します。
ぼくは簿記2級を取ってすぐに経理マンになりました。
未経験から経理になって体感した簿記2級のすごさや価値をあらいざらいお伝えします。
簿記2級の合格率や難易度について知りたい方はこちらの記事をお役立てください。
>>>【2022年最新】簿記2級の合格率が低い!難易度が上がった後に合格するために
【2023年最新】簿記2級の合格率が低い!難易度が上がった後に合格するために
簿記2級がすごくないと言われる理由3つ
簿記2級はすごくないという意見からみてみましょう。
実際に簿記2級は大したことないのかなと自信をなくす時もあるので、そう感じる瞬間や要因をご紹介。
上位資格がゴロゴロある
簿記2級と同じ分野で、さらにレベルが高い資格がたくさんあります。
・簿記1級
・税理士資格
・公認会計士資格
これらが主な上位資格です。
経理の現場で仕事をしていると、こうした上位資格の持ち主とも会う機会が多いです。
・知識量
・経験
・年収
すべてで上をいかれるので、負けた気持ちになります。(同時に夢もあります)
ほとんどの仕事ではあまり目立った活躍をしない
簿記2級の知識を仕事でもっとも扱う職種は経理です。
営業や広報、人事、エンジニアなど、他の職種でも会計知識があると強みになるでしょう。
会計はビジネスの数字を管理、活用するときに土台となる知識なので、ビジネスと関わる以上、会計知識は切っても切り離せません。
営業成績を上げるときに会計知識が役立つことはあっても、一番の武器になるということは考えにくいです。
ほかの要素(コミュ力、業界知識、人脈など)のほうが、重要であるケースが大多数だと思います。
同じようにエンジニアが良いプロダクトを作れる条件が会計知識であるとも言えないでしょう。
経理以外では際立った活躍をしないことがほとんどでしょう。
昔は合格率が高かったから
最近合格率が下がっていると言いました。
つまり、昔と今の簿記2級はレベルが違うということができます。
昔簿記2級を取得した人は、今のレベルを知らないことが多いです。
なので昔のレベル感で簿記2級が評価されると相対的にすごくないということになります。
簿記2級がすごいと言われる理由3つ
次にすごいと言われたり感じたりする理由、場面のご紹介。
難化して合格率が下がっている
簿記2級はここ数年で合格率が低下しています。
昔の合格率は平均すると30%くらいでした。
合格率 | |
129回~138回 | 31.62% |
139回~148回 | 24.54% |
149回~159回 | 20.55% |
※155回はコロナにより中止のためノーカウント
ここ数年の合格率は20%台となっています。
157回の簿記2級試験は合格率が8.6%まで下がりました。
以前なら簿記1級の範囲だった連結会計や税効果会計などが、簿記2級にも出題されるようになっています。
そんな簿記2級に合格することができるのは、シンプルにすごいと言えるでしょう。
簿記2級の難易度や合格率に関する詳しい情報についてはこちらをご覧ください。
【2023年最新】簿記2級の合格率が低い!難易度が上がった後に合格するために
挫折する人も多い難関試験
簿記2級は挫折する人も多いです。
簿記3級はわりと簡単に合格できるので保有している人も多いです。
でも簿記2級となると持っている人はかなり減ります。
・一定以上の勉強時間が必要
・求められる会計知識が広くて深い
・読解力と計算力も求められる
しっかりと継続して勉強すれば受かる試験ではあります。
ですがなめてかかると痛い目をみるのが簿記2級です。
周囲には馬鹿にされるかもしれませんし、「今更?」と思う方、「自分には無理だよ」と思う方もいるでしょう。
ですが、簿記2級はそうした上位資格に通ずる関門です。
勢いよく突破するにこしたことはありません。
こっそり目指しちゃいましょう。
ほとんどの経理業務に対応できる会計知識
簿記2級では工業簿記も範囲に加わります。
工業簿記では、製造業(メーカーなど)で扱われる会計処理が学べます。
また、連結会計など、上場企業で使われる会計処理も範囲に入っています。
工業簿記と商業簿記の違いについてはこちらで詳しく解説してあります。
経理の現場で働いていると、「簿記2級で学んだ知識が活きているな!」と感じることは多々あります。
簿記2級を持っている人のその後の未来
簿記2級を持っている人のその後はどうなのでしょう。
キャリアにおいては、「資格をステップアップしていく」と「転職や昇進に活かす」の2パターンが王道の未来です。
ステップアップに相性の良い資格はこちら。
・簿記1級
・税理士資格
・公認会計士
・USCPA
・中小企業診断士、他
特に会計系の上位資格へのステップアップの前に、簿記2級を取る人はかなり多い印象です。
そして職業関係で有利になるのは、特に未経験から経理職への転職や昇進です。
公務員から経理になった方の体験談がこちらです。
【体験談】施工管理から経理へ!工事現場での経験は転職にどう役立った?
こちらの方は、事務職から経理事務になり、簿記2級などの資格を取って正社員への昇進&年収UPを実現しています。
【悲報】事務職の給料が上がらない理由3つ!低い年収から150万上がった体験談
このように、上手に生かせばスキルアップや転職、昇進にも有利になれる資格が簿記2級です。
簿記2級は意味ないという意見をみる
「簿記2級は意味がない」という言葉が出る背景には2パターンあると思います。
2パターンの簿記2級意味ない論
・勉強しても意味がない
・合格しても意味がない
勉強しても意味がないという意見には、「合格できなかった」「勉強した知識が活かせない」。
合格しても意味がないという意見には、「資格を活かせていない」「勉強した知識が活かせない」という人たちがいることを想像できます。
勉強した知識を活かす活かさないは人それぞれなので一概には言えません。
でも個人的には、簿記2級は合格してこそ意味がある資格だと思います。
人気エンタメYouTuberが簿記2級に受かっても価値を感じないかもしれません。
弁護士が簿記2級に受かっても法律の道で活かせる機会は少ないかもしれません。
でも、しっかりと目的があってそのために簿記2級を目指すという方は大丈夫です。
未経験から経理になるのに簿記2級は意味ない?
個人的には一周回って意味があると思っています。
詳しくは、「未経験から経理になるのが難しい理由」をご覧ください。
一周回って簿記2級は経理への切符として意味がある理由はこちら
・採用候補にあがる可能性大
・経理になるための決め手には欠ける
つまり「簿記2級もってるからこいつ経理に採用したろ」とはならないのが現実でした。
なので、簿記2級は経理になる時そんなに意味がないと思っていた時期もありました。
でも、簿記2級を持っておくと採用候補にあげてもらえる確率はぐっと高まるでしょう。
「候補者の土台にあがること」これを甘く見ることはできません。
その条件を簿記2級でクリアできる確率が高まるので、意味があったと感じています。
おまけ:簿記2級の独学に凄い相性のよい教材2つ
自信を持ってこの2つだけはおススメできます。(他は知らない)
YouTube動画:無料なのにクオリティ高すぎ
特に、ふくしままさゆきさんのYouTube動画がおススメです。
ほんとうに神動画で、ぼくも清掃派遣時代にここで勉強しました。
ほぼふくしままさゆきさんのYouTube動画だけで、簿記2級に合格できました。
インプット重視の濃度の高い動画で、めちゃくちゃ理解が深まります。
詳しくは「簿記のYouTube動画おすすめ5選+α」で解説しています。
【簿記に合格できる?】YouTube動画おすすめ5選+α!現役経理の実体験
スタディング:忙しいけど資格が取りたい人はここしかない
経理になった今は、このスタディングで簿記1級の勉強をしていますが、なかなか勉強を続けやすいです。
・通勤時間とかの短時間でこつこつできる
・ゲーム感覚でアウトプットできる問題集
・勉強時間とか自動的に計測される
通勤時間やお昼休憩などに勉強しやすく、仕事や家事で忙しくてまとまった時間が取れない人でも勉強が続けやすいです。
もともと「通勤講座」という名前の資格講座だったそうで、その名の通りという感じです。
質問ができないことがデメリットで、通信講座だけど独学に近いです。
ただ、簿記1級を勉強している感じ、質問なしでもあまり困らない教材です。
「スタディング簿記2級、3級講座の合格率」を調べてみたので参考にしてみて下さい。
【2023最新】スタディング簿記講座では合格できない?合格率をガチ調査した
まとめ:簿記2級は誰でも取れる資格ではない
簿記2級は今や10人に2人しか合格できない試験です。
上位20%に入るということがすごくないはずないでしょう。
コスパの高い資格としても有名で、社会で役立つこと間違いなしの簿記2級。
確実にメリットをもたらしてくれる数少ない資格です。
さらに上位資格を目指すことでステップアップも効くので最強です。
誰でも取れるわけではないので、自信をもってもいいじゃん?
【ガチ受講生】スタディングの簿記1級講座ってどう?実際に受講してみた【比較と評判】
【安いだけ?】スタディングの簿記1級講座をガチ受講生が解説【比較と評判】